2013年08月10日

セロトニンと心のはたらき

最近、脳内物質が人の心のはたらきを司っていることを調べていました。

近年の心の医学でも、脳内物質で心のはたらきを説明し、脳内の神経伝達物質をコントロールすることで、心の症状を改善させようとする傾向が主流となってきているようです。

親子関係や家族療法でも、ストレスによる脳内物質の改善が必要となる場面があることでしょう。


人の脳内物質でも、最も重要なのがセロトニンといわれています。

これは、脳内のバランスをとるためにはたらくホルモンで、特に睡眠リズムや精神安定のためには欠かせないホルモンなのですね。

朝目覚めて、光を浴びて活動することで、このセロトニンが活性化され、夜になると自然に眠くなって眠りにつきます。

この、自然な眠気を起こさせるのはメラトニンですが、このメラトニンもセロトニンが分泌されることで、はたらきが起こるようになっています。

人の脳のメカニズムとは、うまくできているものですね。


また、セロトニンが不足すると心身のバランスを崩してしまい、不眠うつなどの症状を起こしやすいといわれています。

セロトニン不眠うつ


セロトニンを上手に補うには、食べ物からも摂ることができますし、生活習慣を整えることもひとつです。

ただ、あまり意識しすぎなくても、普段から健康的な生活を送っている人は、セロトニンが不足することはあまりないといえます。

生活習慣が不規則だったり、運動不足だったり、食事が偏っていたり、ストレスが大きい場合には、脳内物質の乱れを見直すことも必要でしょう。

また、心の病にかかってしまった時には、この脳内物質を整えるように生活を工夫したり、病院で薬を処方してもらったり、サプリメントなどで補うようにするといいでしょう。


さらに、日常生活の中で親子や家族関係が良好であることも、脳には大きく影響します。

次の章では、親子・家族関係と脳内物質について、もっと詳しく見ていくことにしましょう。



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