2013年01月22日

親子関係と家族療法について

こちらのブログでは、「親子関係と家族療法」をテーマに、さまざまな親子の問題や家族関係を改善する方法などについて、綴っていきたいと思います。

まず、「家族療法」について、ご紹介したいと思います。

家族療法(家族カウンセリング)は、1950年代よりアメリカで生まれた心理療法の1つです。
家族のメンバーを対象とした療法として、グループカウンセリングと共通した部分もあります。

家族療法には、10以上の流派があると言われていますが、そのどれもが「家族システム」理論に基づいています。
これは、家族を一つのシステムと考え、個人よりもシステム全体を対象とした心理療法を行う方法です。
この方法では、問題を起こした個人を患者と決めつけるのではなく、「家族の問題を症状として現した人」として、家族の「関係の問題」と捉えていくのです。

この考え方は、当初、症状を現していた子どもが元気になっても、次に父親に症状が現れる、といったことが起こったり、せっかく良くなった患者が、家に帰るとまた症状がぶり返したり、といった問題が起こることに気付いた精神科医の研究から始まりました。

そして試行錯誤の結果、これまで個人を対象としてきた心理療法を、家族療法という、家族システム全体にまで対象を広げて実施するようになったのです。
また、その成果として、家族のホメオスタシス(恒常性)という特性に原因があることが発見されました。



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